製品の完成後でも、しっかりと
自分の功績がみえる仕事
以前は半導体関係の会社に勤めていましたが、汎用旋盤のような手作業が多いモノづくりがしたいと、呉製作所に入社しました。また部品の設計から組み立てまで、すべての工程を社内で行えるという点でも魅力を感じました。自分が作ったものが、どの部分に使われているのかわからないよりは、製品の完成後でも、しっかりと自分の功績がみえるような仕事がいいなと思っていたからです。
そんな思いで入社してから11年。今では自分の案件をこなすことはもちろんのこと、後輩の仕事にも目を配り、部署全体の品質管理や工程管理を行う立場になりました。
納期に間に合わせるための時間との戦いや、お客様が望む品質に達しているかの葛藤はあります。そんなときでも仲間と仕事を分担しながら、協力して対処することで乗り越えてきました。工程全体を見回した効率の良い仕組みづくりや、作業に穴を開けないようなサポート体制を構築するのが、今の自分に課された役割だと思って取り組んでいます。
自分さえ望めば、新しい機械、
新しい案件にたくさん出会える職場
いくら経験を積んでも、毎日の仕事の中にはまだまだモノづくりに関する新しい発見があります。それがこの仕事の魅力であり、楽しいところです。
自分がやるべき案件の図面をもらったときには、まず頭の中で工程をイメージすることから始めます。何か作業がうまく流れないような「引っかかり」を感じた場合には最初に立ち返り、再度検討して「完成できる」という確信を持った段階で手を動かすようにしています。
私のようなモノづくりに興味がある人であれば、決められたパターン通りに進行するのではなく、自分の想像力を働かせて一から練り上げていく作業のほうが楽しいと感じるはず。それをまさに体現したような汎用旋盤は、私にとっては趣味のように楽しむことができる仕事です。
しかしときには自分の感覚通りに仕上がらないこともあります。その場合にはベテランの方に意見を求めたり、仲間とアイデアを交換したりしながら対策を考えていきます。逆に後輩から意見を求められることも多いのですが、今まで自分が丁寧に教えてもらったことを下の世代へ繋げるような意識で答えるようにしています。
若い人たちが成長し、私の力を借りなくても一人前に仕事ができるようになるのを見るのは嬉しいこと。自分さえ望めば、新しい機械、新しい案件にたくさん出会える職場です。これからもモノづくりが好きな新しい仲間が増えることを望んでいます。